ヒヌカン(火の神)とは何でしょうか。

台所にまつられているヒヌカン(火の神)信仰は、祖先崇拝より古くから行われています。
ヒヌカン神具の色はすべて白で統一します。
ヒヌカンを祀る台所には、湯呑(水は毎日かえます)、塩、
花瓶(チャーギ、クロトン、榊でも可)、香炉(ウコーロー)を供えるのが一般的です。
トゥシビー(生年祝い)について教えてください。
生まれた干支を「生まれ年」といい、その干支が巡ってきた年に、無病息災を
ヒヌカンとトートーメに祈ります。
生まれ年は厄年とされるため、厄払いをして無事に過ごせるようにと願います。
数え年の13歳に始まり、25歳、37歳...と、12年ごとに行います。
祝いの行事としては、女の子の13歳と61歳の還暦から後を盛大に行います。
ジューサンユーエー(十三祝い)はどのような料理を用意しますか?
生まれて最初のトゥシビーとなる「ジューサンユーエー」。
特に、女の子は次の25歳のトゥシビーまでに結婚して家を離れることが多かったので、生まれた家で祝ってもらうトゥシビーは今回限だとして、親戚知人を招いて、大きく祝います。

お祝いなので赤飯(小豆ご飯)、汁物(ソーメン汁やイナムドゥチ)、
クーブイリチー(昆布炒め)、千切り炒め、三枚肉やかまぼこ、揚げ豆腐など各種茶脇(惣菜など)をお膳に盛ってお供えします。
地域によってお供えする内容は変わります。
ルクジューイチヌユーエー(61歳 還暦)はどのような料理を用意しますか?
還暦から後は、長寿を祝う祝賀的な色合いが濃くなります。
生まれたときの干支にもどることから「本卦返り」といわれ、赤いちゃんちゃんこや頭巾を送る習慣があります。

お祝いの料理として、赤飯を始め、揚げ豆腐や三枚肉などの山の幸、昆布や
かまぼこといった海の幸をふんだんに入れた御重料理を用意します。
家庭や地域により内容が変わる事が一般的です。
トーカチユーエー(斗かきの祝い)について教えてください。
数え年八十八歳を迎えると、ヒヌカンや仏壇に長寿への感謝と子孫繁栄を祈って、
盛大に祝いを行います。“トーカチ”とは、米などを升の縁にそって平らにならす“斗かき”のこと。
お金持ちの象徴でもある“トーカチ”を祝い客へのおみやげとしたことから、この名がついたともいわれています。
【斗かき】

・赤ウブク(赤飯):ウブク茶碗にこんもりと盛ります。
・花米(ハナグミ)
・洗い米(アライミハナ):洗った米。清らかな心身で祈りをささげていることを表すため。
・酒二本(三段×三組):泡盛を徳利に入れ、左右の徳利から盃にそそぎます。御願の間は、ふたは開けたままにしておきます。
・ウチャヌク(お餅)(三段×三組):大中小の白い餅が重なったもの。三段は、天・地・海のこと。地の恵み(米)を天の恵み(水)でこねて尊い火で作り上げたありがたいお供え物と考えられています。
・線香十二本三本:十二本三本(十五本)は、願いをたてるときに使う本数とされています。

【重箱料理(ウサンミ)】
重箱には、九つの品を詰めます。赤飯(小豆ご飯)、汁物(ソーメン汁やイナムドゥチ)、
カステラかまぼこ、かまぼこ、三枚肉、昆布、大根、クーブイリチー(昆布炒め)、千切り炒め、三枚肉やごぼう、魚の天ぷら、揚豆腐、田芋の揚物。

【お膳料理】
赤飯(小豆ご飯)、汁物(ソーメン汁やイナムドゥチ)、カステラかまぼこ、かまぼこ、
三枚肉、昆布、大根、クーブイリチー(昆布炒め)、千切り炒め、三枚肉やごぼう、
魚の天ぷら、揚豆腐、田芋の揚物。かまぼこ、揚げ豆腐など各種茶脇(惣菜など)を
お膳に盛ってお供えします。地域によってお供えする内容は変わります。
カジマヤーについて教えてください。
旧暦9月7日に行われる数え年九十七歳の祝いに、長寿を祝って盛大に行います。
この年齢になると、童心にもどってカジマヤー(風車)で遊ぶようになるというのが、名前の由来です。
長寿にあやかりたいという意味合いで、集落をあげての祝いとなります。
風車を飾り付けたオープンカーで、七辻、七橋を通り、一度通った道は通らないのがしきたりです。
【風車】

風車は縁起物として近所の人々に配られ、皆その縁起にあやかります。

【来客へのおみやげ】
●酒と盃、酢昆布:盃に酒をそそぎ、酢昆布を食べてもらいます。また、桃の漬物やルクジューをおみやげに渡すところもあります。
●桃の漬物:桃と百(もも)をかけ合わせて、百歳まで生きられますようにとの願いを込めて。
●ルクジュー:薄く切った豆腐を二枚重ねて焼いたもの。六十が二つ重なると、百二十。これも百二十歳までの長寿を祈っての縁起もの。
カジマヤーにはどのような料理を用意しますか?
【お膳料理】
赤飯(小豆ご飯)、汁物(ソーメン汁やイナムドゥチ)、クーブイリチー(昆布炒め)、
千切り炒め、三枚肉やかまぼこ、揚げ豆腐など各種茶脇(惣菜など)をお膳に盛ってお供えします。
地域によってお供えする内容は変わります。

・赤飯(小豆ご飯)
・イナムドゥチ
・クーブイリチー(昆布炒め)
・サーターマーミ(砂糖煮の豆)
・ウセー(大根か、ほうれんそうのおひたし)
・ドゥルワカシ(田芋の料理)
・ディンガク(田楽

【お祝いの折詰め】
お祝いでは赤飯や、山の幸、海の幸をふんだんに使った料理でお祝いします。

墓祝い(シースビーユーエー)について教えてください。
墓スージともいわれ、お墓が落成したことを祝う式。沖縄では、
立派な家を建てることよりも、ご先祖様の住処である墓をきちんとすることが重んじられてきました。
それだけに、墓祝いには、多くの親戚が集まって、盛大に行います。
墓の中と墓の前にお供え物をし、墓が出来上がったことを祖先に報告し、子孫繁栄を祈願するのです。
新しく墓を作ったとき。ユタや神人、古老に相談して良い日を決めます。
【墓の中に供えるもの】

墓祝いでは重箱やお餅以外にも地域により「鯛」や「鶏の丸焼き」、「豚の面皮」や
「豚の尻尾」などをお供えするところもあります。
墓祝いで墓の前に供えるごちそうについて教えてください
【墓の前に供えるごちそう】

①重箱(ウサンミ):(二組)
②お餅:(二組各15個入り)
③盛り菓子:(一組)
④盛り花:(一組)
⑤果物:(一組)
※他にも「鯛」や「カニ」、「海老」、「鶏の丸焼き」「チラガー」など地域によりお供えするものが変わります。

〈手順〉
1. 墓の中に入る。正面を向いて入ること!
2. 祖先に子孫繁栄の祈願をする
3. 墓の中で、サンシンヒチャー(三線弾き)が「墓祝いの歌」を歌う。
4. 墓主に近い身内が墓の中でカチューシを踊る。
5. 墓から出る。後ろ向きで後ずさりしながら出る。
6. 墓口を閉じて、墓の前にごちそうをそなえて、祝宴にうつる(出席者にはお土産用の折詰を渡す)。